コミックメガストア 10月号

　前号に続いて優秀作家はF4U、読切「ザーメン☆ティッシュ」。
　最上質の霜降りを思わせる肉ヒダの描写は相変わらず、地下洞穴の水底のごとき膣内に沈み込む亀頭は、もうすでに体内を異界にしてしまっている。前号で片鱗を見せていた、ドキュメンタリーナレーション風のエロ情景描写がさらに多用され、糸を吐く巨大な蚕を思わせる陰茎の向こうで両手を頬にあてて凝視の目を注ぐ少女のコマに、「その射精は　終わりを予感させる事無く…」「少女の視線を捕らえ続け　小さな子宮を痺れさせたのだ」の明朝体をかぶせる感覚は、次代を予感させる。アクメシーンの「絶頂津波である」にいたっては、もう苦笑いすら許さない。次のページでは、脳がコスモ光を漏らすまでに。ありきたりの過剰に慢性化してしまっているエロマンガ読者は、是非、一読を。

　ほかの良作は、「YELLOW★POP 2」（けものの★）、「PARTICIPET 4」（田沼雄一郎）。いったんショタ畑を過ごしていた田沼は、球袋のシワにたいへんな磨きをかけてきた。“縫い目”の描写に注目。

　Hゲームやイラストサイトを紹介しいてる巻頭のカラーページの表紙は、ほっけうるふが描くスク水少女の体が、COMIC RIN vol.20の巻頭カラーピンナップでほっけが描いた透けシャツ少女とそっくり。というかレイヤー変えて使い回してないか。

COMIC MEGA STORE (コミック メガストア) 2006年 10月号 [雑誌]