「XBLADE」1巻発売記念 士貴智志×イダタツヒコ サイン会


 http://www.sirius.kodansha.co.jp/ad_xblade.html


 渋谷ブックファーストで。15:00開始のところ15:25頃到着。
 シリウスのサイン会にくるのって初めてだよ!、そういえば。武本糸会の「未来屋」で、はやみね原作者とダブルサイン会やった以外で、あったっけ? 4/6に4巻の出る「怪物王女」は丁度アニメも始まるのに……。もしくは、士貴智志の原画展スケジュールに合わせて、じゃあこちらでも!、という打ち合わせなのかもしれない。
 「特設会場」という名の、両脇を階段に挟まれたDEADスペース的なB1Fに向かうと、前に5、6人ほどの待ち人。……なんか、こう、グランデでおおひなたのサイン会を通りすがった時の、もっと場所考えようよ的な記憶が甦ったりしたとかしないとかやっぱりしたとか。でも、池袋ジュンク堂のB1Fの変な窪みとか、新宿FORESTの2Fのコミック文庫コーナーの横とか、高田馬場芳林堂の5Fのエレベーター付近とか、大型書店系はどこもスペース的に似たもんでもある。マンガ専門店や同人もやってる書店のほうが、広めの別会場を用意しがち。何人か前の待ち人に、書店員の人が途中で仕事を抜けて並んでいた。それは別にいいんだけど、もっと広々したスペースを用意してちょうだいYO。
 閑話休題
 初めて目にした士貴×イダのお二人とも、思っていたより若い。どちらも15年以上は現役で活躍してるので、想像図に勝手な年輪を刻んでいた。「神風」連載前の話と、海賊版「BLADE」の話をちょこっと。「神風」が始まった当時、絵巻物に出てくるような妖怪が、とんでもないリアルタッチの巨大スケールで描かれたことに衝撃を受けたものだ。イダ作「BLADE」は、懐かしい海賊版の思い出とともに。
 15:40頃退散。





 最近の少年シリウスについて。



 「ロボうさ」に続いて5月号で「いろは」も終わって、虹色マンション出身組は「龍眼」だけに。終わった二人は、別の雑誌でもいいから又、戻ってきて欲しい。


 あれ?「龍眼」バージョンのPOPは無しですか?……。うーん、「怪物王女」はお試しで、着々と企画を進めていた本命の「龍眼」がいきなり2クールとかやるんじゃないかとか、妄想を膨らませていたんだけど。ほかの候補的作品は、アニメ化に際してオリジナル要素を付け足し膨らませないと、しょぼ目になりそうなんで。


 新連載は、4月号から「LOBOS」(秋山明子)、5月号から「パプリカ」(作画:坂井恵理、原作:筒井康隆)、6月号から「アルト」(こいおみなと恋緒みなと)と「メイド戦記」(RAN)。「LOBOS」はいかにもマガジン的少年系のくっきりはっきりした絵柄、お話もそんな感じにくっきりはっきりで、好きでも嫌いでもなく。難をつけるとすれば、掲載誌がシリウスでなくとも良さそうな、という。月マガとかマガスペでも。「パプリカ」は、映画版の後日談。緻密な極彩色が踊りまくっていた映画版から一転、シリウスお得意に児童文学的テイストでアレンジ。今のところいまいち。「メイド戦記」は保留。「アルト」は、予告では少女二人がお披露目。この人の少年キャラには魅力をさほど感じないので、少女主人公がばりばり活躍してくれると(それでも、少年キャラ的役割を担わされた少女キャラになってしまうと同じことかもしれないけど)。


 最近、面白くなってきた作品。「ふぁにぃみゅうじあむ」(伯林)は、3月号から投入された眼帯アリババ姉さん(乳大きめ)で俄然アップ。幼女→怪物変身のギャップでとっていた今までの笑いは、イエティや土偶などのバリエーションを講じても基本はいっしょのため飽きがきやすかったが、別のベクトルのボケ・つっこみをアリ姉が加えるようになって、幅が広がっている。あと、眼帯で乳大きめだし(大事)。「怪談と踊ろう」(作画:野沢ビーム、原作:竜騎士07)は、5月号掲載分が中々読ませる推理モノ仕立てで評価アップ。「未来屋」の後釜はこれが埋めていきそう。


 新人。5月号で第6回新人賞入選「正義の覆面 マフラージャスティス」(水あさと)が掲載。過去の受賞作品の中で、もっともテンポがいい。「その攻撃は隕石の4千万倍にも達する――ー」といった空回りしておかしくないセリフが目につくのに、力が込められているように読める。ファンタジーとして説得力のあるハッタリの描き方を潜在的に身につけているのだろう(技術的に修得したようには思えない)。ただ、賞金100万円分の面白さはどうかなといったところ。次回作と次々回作を読めて、100万円分かな。そういう意味では賞金は編集部からの「投資」なので、それで精進して欲しい。読み応えでいえば、4月号掲載の第5回新人賞入選「アナスタシアの親衛隊長」(tono=加藤裕子)のほうが上だった。「いいえ/痛くなどありませんよ」でよく締めたなぁと。第5回の入選賞金は半額の50万円。新人発掘予算が増えるのはよいことだ。しかも新人賞創設から1年半ちょっとで。四季大賞の賞金が80万円から90万円にあがるまで何年かかったか。四季賞(60万円)が何本かと審査委員特別賞(60万円)が1本と準入賞(30万円)が相当数出るので、総額では四季賞のほうが予算もってるんだけどね。第4回受賞作品の山久やその他の佳作作家は、3月号まで3号連続でやっていたホラー特集で読切が掲載され、経験を積ませていた。さて、次の新人育成企画は。


 あれ? 第2回が倉橋でしょ、第1回が瀬川、プレが晴瀬と一文字。第3回の入選って誰だっけ?


XBLADE(1) (シリウスKC)

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