コミックヨシモト 創刊号

　涼をとるために靖国通りを上島珈琲店に向かい、店の前の数歩手前でフト、上をみあげると、看板に「ヨシモトブックス」とあって、ここかよ!
そういえばもう出てましたね、と、バックしたコミック高岡で、購入。

　DVDつきとはいえ320円は高い。200円代にあえて抑えないところに、マンガ読者をメインターゲットにするというよりは、お笑い好きのファンアイテムという位置付けを透けて見る。だが、アイテム扱いなら、月刊くらいの発行頻度でも良いだろう。掲載作品のレベルより何より、隔週発売という発行頻度が、かなり冒険というか挑戦に思える。同じ第1・第3火曜に発売されるコミックチャージと平台を奪い合うその隙を、漫画アクションが縫っていく……ようになれば面白いですね。
　ダイナミックプロが作画するレイザーラモンをキャラクターにした「探偵事務所H☆G」が、安心して読める。こーいった芸能人をキャラに借りたマンガは最近、目にしなくなっているので、懐かしさもあり。「タイムトラベラー愛」（武林武士）とか、「綾音ちゃんハイキック!」（井原裕士）みたいな、版権正式許諾の二次創作的マンガって、嫌いでない。
　一方で、お笑いが人生を語る（語らせられる）のがあまり好きでなかったりするので、ほかは鼻に付くというやつ。演劇作家だという後藤ひろひと原作の「〜フース〜」（イシデ電）が、気になるくらい。「ふたご姫」好きのはりけ〜んず前田が原作の「おんたま!」（吉井ダン）は、幼女がヒロインなのにすごいショタの匂いがするのはどうしてだろう。

　それでも、次号のデーモン原作相撲マンガは、とりあえず押さえておきたい。

コミックヨシモト 2007年 7/3号 [雑誌]