「将国のアルタイル」4巻発売記念 カトウコトノサイン会 at アバンティ・ブックセンター京都店

アバンティ出入り口で。



少年シリウス:『将国のアルタイルカトウコトノ サイン会開催告知
http://www.sirius.kodansha.co.jp/ad_altair.html



形の上じゃあ、東京から北陸を経由しての“遠征”。
なんだけど、前の住処があったりした理由で、もともと京都はアウェーって感じでもない分けですよ。言えば半アウェー、半ホームタウン。
だから、北陸本線を「雷鳥」で南下して京都駅に到着した後も、地下鉄で移動して信三郎帆布でニューバッグ買ったり、前の住処の周辺のスーパーや本屋や酒屋や飯屋や風呂屋がまだまだ頑張っているのを確認したり、京大で非常勤職員たちのストライキ現場を見学したり、のんびりやって開始10分前くらいに京都駅南口のアヴァンティ6F会場へ足を踏み入れたら。



女子率の高さに圧倒。やっぱりアウェーでした。



目算40〜50人が並んでいて、そのうち9割が女子。
しかも皆、若い。おしゃれ。
過去のイベントを振り返っても、こんな女子率が高かった経験はないなぁと、ひとりごちる。
マフくんのような華奢で抱きしめたくなる主人公の周りにイイ男、イイ女がいっぱい、骨太の駆け引きで毎号引っ張るストーリーテリング、読み応えある成長譚とくれば、女子人気が高くない分けがないんだけど、少なくとも少年誌を名乗ってるシリウスでこの高さは予想していなかった。
なんだか勝手に肩身の狭い思いを強めながら並ぶ。
おー、後ろのほうの女子がアルタイルキャラクターのコスプレ話で盛り上がってる。……一つ屋根の下で家族生活したらマフくんを毎朝起こす役はキュロスなんだ、そうか、なるほど。
自分がキャッチコピーをつけろと言われたら、うんうん唸って考えた結果、芯を捉えたつもりで「国家間の謀略と権力者の私欲に翻弄される若き才人の物語」とか味も素っ気も無いところに落ち着きそうだ。
そんなつまらない自縛を軽々とびこえているところに本気で感心しながら、列の前方から回ってきた「アルタイル」のカラーイラストと原稿の複製コピーをめくる。アイシェ将姫かわいいなぁ、これまでキャリアウーマンとか芸能人的なキャラクターは出てきてたけど浮世離れしたお姫様キャラは初めてだなぁ、でも4巻表紙のドレスアップマフくんには敵わないけどな!
その後も、何人か前の女子がサインをもらい終わって、本棚の片隅で嬉しさのマジ泣き涙をぬぐっているのを目にして「女子ファンつえぇ……」と対抗心を燃やしたり燃やさなかったりしながら、自分の番に。観光旅行の家族連れが時々横を通る、エレベーター前のオープンスペース会場で、着席。
カトウせんせーの横で担当編集らしき女性が会話をリード。カトウせんせーはイラスト描きに集中しながら、合間に会話に参加する形。マフくんのように華奢でいて、ウェーブした黒髪に隠れがちな顔の目と口元にはそこはかとなく豪快さ。シリウス最新号の企画ページでは自身を洞窟の妖精みたいに描いてるのは、連載で休みナシの状態だからかしら。4巻に収録された新人賞作品の「アナスタシアの親衛隊長」の感想やマフくんのこととかマフくんのこととか。


Altair
ちょっと困り顔のマフくん。


15:25退散。書店の人の話では広島や岐阜、新潟からのファンもいたよう。お疲れでした。
あと、例のシャツをカメラマンの人にチェキされたのでそのうち本誌かWEBに使われるかも。顔のとこはモザイクしといてください。



将国のアルタイル(4) (シリウスKC)

将国のアルタイル(4) (シリウスKC)

月刊 少年シリウス 2009年 05月号 [雑誌]

月刊 少年シリウス 2009年 05月号 [雑誌]



サイン会の一番は作者と直に話せる/聞ける/伝えられるってとこにあると思ってたけど、ファン層の一部に直にまみえられるってところも大きい。特に、割と評判が良くて単行本も好調そうで、でもまだまだメジャーへの道は何十里かありそうというケースで、ある程度は読みきっていたつもりで全く思いもしない層が今回のように見えたりすると、なおのこと面白い。男連中が大半だと、うれしいのかうれしくないんだかよく分からない顔でじっと並んでて、待ってる間も作品/作者とあまり関係ない話を(ワザと)していることが多いような気がするのに対し、女子ファンは作者/作品のことだけでどこまでも語り倒す。すごい新鮮。