37日目。今日の気になったニュースと。


秘密がいっぱい、東電柏崎原発の緩い災害訓練 〜その2〜 : 田中龍作ジャーナル
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/195846083.html

訓練は電源喪失のみを仮定したものだった。あげくに電源が落ちても非常用電源にすぐ切り替わった。電源喪失ではないのだ。こんな優しい苛酷事故は万にひとつもありえない。
監視するはずの報道機関も東電とズブズブだ。

小学校の避難訓練並みだな。



浜岡1、2号機 廃炉建屋に使用済み燃料 | ニュース | @S[アットエス] | 静岡新聞SBS
http://www.at-s.com/news/detail/100020103.html

中部電力が2009年1月に運転を終了し、新耐震指針の対象にならない浜岡原発御前崎市佐倉)1、2号機の燃料プールに、現在でも計1165体の使用済み燃料が保管されていることが、14日までに分かった。

中電によると、浜岡原発1、2号機の燃料プールにある使用済み燃料は1号機に1体、2号機に1164体。14年度末までに空にする計画という。中電の担当者は「新燃料の受け入れ計画との兼ね合いもあり、すぐに他号機の燃料プールに移すことは難しい」と説明する。冷却水を循環させるポンプの故障や電源の喪失など万が一に備え、代替電源や代替ポンプは確保しているという。

1、2号機は約3千億円という巨費を理由に耐震裕度向上工事が実施されないまま廃炉となった。運転を終了したため、新耐震指針に基づく再評価の対象からも外れている。京都大原子炉実験所の小出裕章助教原子核工学)は「福島第1原発4号機の燃料プールは地震で損傷して冷却水が漏れている可能性がある」と指摘する。その上で、「廃炉になった浜岡原発1、2号機も、燃料プールが稼働している限り、新耐震指針に基づく800ガルや自主的な千ガルの揺れに耐えられるようにする必要があるのは当然だ」と指摘する。

1、2号機の燃料プールの使用済み燃料は01年以前に原子炉から出した燃料で、福島第1原発4号機の燃料よりは冷却が進んでいる。プールの冷却機能が全停止した場合を想定した中電の試験によると、約30度だった水温の上昇は55度で止まった。ただ、使用済み燃料が冷却水から露出することは想定していない。

通常、冷却期間は数年から10年程度と言われているようなので、「01年以前に原子炉から出した燃料」ということであれば、現時点では相当程度の冷却はすすんでいると見ていいかもしれない。ただ、非常に危険な放射性物質の棒であることは間違いなく、地震で冷却機能が失われたりすれば、熱を帯びだしたり、棒が破損したり、プールに亀裂が入って放射能交じりの冷却水が漏れ出したり、という危険性がある。
浜岡原発の炉そのものについても、いますぐに止めたとして、それが十分に冷えるまで地震がこない、というわけではない。けれど、止めないよりは止めたほうが放射能漏れのリスクを軽減できるのは間違いない。



田中宇の国際ニュース解説
http://tanakanews.com/index.html

米原子力規制委員会のヤツコ委員長は、米大統領代理人としての権威を得て、原発事故に対する日本政府の認識が甘すぎるという主張や情報発信を続けた。その流れから考えて、4月12日、日本政府が福島原発事故に関する国際評価尺度(INES)を唐突に5から7に引き上げたことに関しても、ヤツコがオバマ代理人として日本政府に圧力をかけた結果であると思われる。事故のひどさについて過剰な評価を行うことは、過剰な反応を誘発して悪影響が大きい。日本は「世界最悪」を早々と自認したことで、国内で原発を増設することも、海外に原発を売ることも非常に難しくなった。こんな自滅的なことを、日本政府が自己判断のみで決めるとは考えにくい。

「レベル7」にアメリカの要請があったとしても、それが過剰評価にあたるかどうかは、ちょっと違うんじゃない? うーたんは前の記事(http://tanakanews.com/110331japan.htm)でも「政府や東電を批判するのでなく、節電しつつ、おつかれさまですと言って応援したい。」なんて書いてたりして、原発の件に関しては論点をどこにもっていきたいのか見えない。



東電、外付け装置で安定冷却へ 炉心とプール、水を循環 - 山梨日日新聞 みるじゃん
http://www.sannichi.co.jp/kyodo/news2.php?genre=Main&newsitemid=2011041601000590

原子炉建屋内は依然として放射線量が高いため、東電は建屋内での作業が最小限で済むように、現在外部から原子炉に冷却用の水を送り込んでいる既存の配管などを有効活用し、新たな循環の回路をつくる考えだ。

外に、そういった装置を設置するのはいいんだけど、前から指摘されてるように、中は? 亀裂、というか、おそらく容器が溶けちゃってるか割れちゃってるかしてるわけで、循環システムをつくるには、それを直さないとならない。遠隔操作型ロボットで溶接や新たな容器の組み上げは出来るの? 外付け装置が無理なら、いよいよ「水攻め」方式で水没させるか?



安全委が専門家の現地派遣行わず 防災計画、不履行 - 大阪日日新聞
http://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/110416/20110416089.html

助言組織の招集について安全委は「招集とは全員集めるということではない。必要な委員は招集している」としている。
調査委員の話によると、事故後、多数の委員が一堂に会する機会はなく、一部の委員が安全委に出向いたり、電話で助言をするにとどまっている。複数の委員が「招集の連絡を受けていない」と話している。
ある調査委員は「即時に対応できるよう準備していた。事故直後に安全委に問い合わせたが、招集予定はないと言われた」と明言。別の調査委員は「早い時期に招集の議論があったが、集まっていない」と語った。

助言組織を現地派遣したら、安全委=原子力安全委員会のトップの班目春樹委員長も、現地にいかざるをえないからねぇ。菅に一度だけは無理やり現地帯同させられたけど、二度と行きたくないんだろう。


そんなに「安全」と言うのなら、テレビに出るのではなく原発ムラの科学者たちは現場へ行け! 君たちにも責任があるだろ | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2413?page=4

「班目氏は地震発生直後に菅直人総理に呼ばれ、『原発が爆発するような危険性はないのか』と問いただされた。それに対して『大丈夫です。水素はありますが爆発するようなことはありません』と答え、菅総理が『水素があるんなら、爆発するだろ!』と激怒。菅総理に引っ張られて3月12日に現地視察しましたが、その日のうちに水素爆発が起きたのは周知の通り。記者たちの間では『班目ではなく、デタラメ』と言われている」(全国紙政治部記者)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2413?page=5

ちなみに班目委員長は、福島第一原発2号機から、放射線により高濃度に汚染された水が漏れていることが判明した3月28日、解決法を問われ、専門家とは思えない発言をしている。
「どのような形で処理できるか知識を持ち合わせていない。原子力安全・保安院で指導していただきたい」

3/28の時点で「どのような形で処理できるか知識を持ち合わせていない。」と言いながら、4/16には、助言組織をワザと招集してないことが分かった。どこまで無責任なのか。



ブラコンアンソロジー「リキュール」に描いてる小坂泰之って、大守春雨だよなあ。一般進出かしら。