コミティア112 ―― 新規に購入した主なサークルから。

  • 船戸明里ひまわりらんぷ
    • コピー誌「ぺこのすけ お試し版」
      • 「アンダーザローズ」の息抜きにこーいうマンガもいいかなという感じで描きはじめられたようなので、このままティアで年4回読めるといいなぁ。
    • オフセット「201108A」
      • 商業イラストのまとめ集。
    • オフセット「201108B」
    • オフセット「20131230A」
      • 2000年前後の商業イラストなどのまとめ集。「ぱふ」1999年3月表紙がいい。
    • オフセット「20131230B」
  • 朝日悠 《あおきり
    • オフセット「おじさんとみーこ 初恋の話」
    • オフセット「おじさんとみーこ」
      • 一軒家に一人ぐらしの、おどおどした少女。いっしょに暮らしていた祖父母が亡くなって3ヶ月。迎えるに来ると約束した父は帰ってこない。そんなある日、父の弟と名乗る怪しい雰囲気の男が現れ、二人暮らしを始めることになるが――。
      • 相手の言葉に傷つき、振り回されやすくて、依存癖の強い少女……のように見えて、実は自分のテリトリーに引きずり込んでいるのは、果たしてどちらなのだろうと、先行きが気になるストーリー。
      • 「みーこ」が少女の名前かと思うが、「みーこ」は父の弟=おじさんがつぶやいた誰かの名前で、少女が自分のことを呼びたい名前で呼んでほしいというので、少女=「みーこ」ということになっている。といっても、おじさんはいつも「お前」「あいつ」と呼ぶので、「みーこ」が「みーこ」と呼ばれるシーンはない(今のところ)。だから、タイトルである「おじさんとみーこ」の「みーこ」は少女のことを指しているようで、実は指していないのかもしれない。
  • 大澄剛 《燦々市
    • オフセット「まるばつリコとピンポンパール
      • 初同人とのこと。確かに商業では掲載場所がムズカシそうかなというイメージ世界を膨らませた作品。
  • 白鳥汐 《
    • コピー誌「アップコーヒー」
    • コピー誌「支店の金元さん」
  • 一概 《イヤリング爆弾工場
    • オフセット「ハルポネンジア」
      • 「念(人の思い)」を汲み取らせて思いのままに操れる特殊な機械が広まっている世界で、念を操る力をもったセーラー服女子(高校卒業済み)が、念にまつわる不思議を解決したり、怪物を退治したり――という第一話っぽい話。絵や構図は読ませるし魅力的。けど、話のまとめ方、進め方が多少もたついている感じ。ただ、数をこなせば全然解消されていくだろうなーと、その点を大きなマイナス要因には思わせない。逆に、追っかけていって、上手くなっていく様子を見ておきたい。そう思わせる作品。怪物を退治した後、ちょうどいい温度に煮え立った湖に脈絡なく「お風呂にしよう!」と全裸で飛び込むサービスシーンも良かった。
  • 山本崇一朗/マツセダイチ 《スタジオ麺
    • オフセット・合同誌「STUDIO MEN」
      • 山本崇一朗の“縁は異なもの味なもの”、マツセダイチの“魔女はホウキで空を飛ぶ”の2本を収録。
      • “縁は異なもの味なもの”……江戸時代からタイムスリップしてきた「お菊」。住み着いた家の「サキチ」を、死に別れた恋人の「サキチ」だと言い――。山本のマンガにはちゃぶ台がよく似合う(「キョーコちゃん」しかり)。ところで「キョーコちゃん」はゲッサン7月号掲載の24話目から、描線がかなり変わって、それまでの模範的オブザ模範的なニュートラルな描線が、竹ペンに変えたかのような、湿り気が飛んだ描線になっていて、これはこれでいいんだけど前のほうがどっちかという好きかなと。いや、本当に変えた後の線も好きなんだけどね。
      • マツダの線は反対にしっとり感が増してる。
  • ChiyomiOikawa 《Euclase
    • オフセット「Nostalgia」
    • オフセット「Laurel」
      • 何代も語り継がれてきた歴史物語の一遍を読んでいるかのような2作品。「Laurel」のほうは、擬人化した鳥に、目でうまく表情を出させている。
  • フジモト 《昨日と同じ
    • プリンタ本「あしたのはなし」
    • オフセット「多分、彼女は世界の果てを知っている。」
      • 独裁者が支配する国から亡命してきたという「アムネジア」。その彼女が、道端に転がる瀕死の猫にコンクリブロックを振り下ろす姿を見た「あやせ」は――。  まず冒頭の掴みがうまい。周囲から腫れ物扱いなのに、気にするふうでもなくぽややんとしたキャラクターの「アムネジア」が、なんでそんなことをしたのか。「あやせ」が興味を抱く背景(父親の死因)にも説得力がある。物語の後半、「あやせ」と「アムネジア」が、それぞれの理由で一般倫理に照らして許されない行為に手をかける。ストーリーを展開させ、カタルシスに富んだどんでん返しにつながるそれら行為の是非を、しかし「アムネジア」は「そんなのどうだって良いんです」とぶった切る。人の弱さに寄り添うことができるか、そのことに共感できるか。物語の前半までに、すでに答えは出ているのだから、「アムネジア」のぶった切りは当然の結論なんだろう。(P&R投稿)
  • BB団地/なつたろ 《といれがおうち
    • プリンタ本・合同誌「えんぴつ」
      • なつたろの“おとしもの、わすれもの”、BB団地の“しあわせをよぶ”の2本を収録。
    • プリンタ本・合同誌「log.2」
    • オフセット「farbe 1」(BB団地)
  • 宇奈月けやき 《天津神本舗
    • オフセット「OZmeetsOZ!(オズ ミーツ オズ)」
      • エロゲーの「翼をください」と「いろは 秋の夕日に影踏みを」の脚本の人が、2つの世界の“その後”をクロスオーバー。「翼をください」の世界観とナゾかけ具合にはまり、(どうなるんだろ?)とワクワク読み進めた結末が、結末とは言えない結末であまりに消化不良だったので、(続きが知りたい!)という願いの一端が叶えられ、ファンとしては満足。「翼をください」に出てくる3人のヒロインの中で一番色々とこじらせていた魔女見習い女子、神宮寺雛子をほぼ中心に、「翼をください」の裏ヒロイン、天音のやるせない生き様に一つの決着がつけられる。「翼をください」プレイ中は、独りよがりなところがちょっと鼻についた雛子だが、こうやって主人公ポジションに据えられたストーリーで読むと、面倒くさいしがらみが無い分よく動くし、彼女なりの悩み、内面がストレートに伝わるので、感情移入できる。決着がつけられると記したが、物語はまだ続く気まんまんなので、1、2年後くらいにでも続巻が読めれば。
  • るか 《インドまで何マイル?
    • オフセット「道草百景」
      • ゲームブック風マンガ。これ手間かかってるわー。パラグラフ毎にギャグを詰め込んでるし。手をかけてるだけの面白さもある。初チャレンジのラストは、パラグラフ37の「KAZE END」でした。「風が吹いた…」。
  • タナカミホ/伊藤正臣/コメダ/カム/白旗march/わぶち/イノヨウ 《NUu
    • オフセット・合同誌「NUu Vol.1」
      • 伊藤正臣“宇宙”……ミニ宇宙を発明したものの、週末には壊れてしまう予定の科学者。その自宅を、6年ぶりに再開する、兄と顔に焼けど跡をもつ兄の娘が訪れ――。娘にキセキを起こした後、壊れてしまったミニ宇宙のカケラが美しい。
  • 姫宮大豆 《Melasse
    • プリンタ本「Just for you. SAGITTA アナザーストーリー #01」