チヂミを作ろう

薄くひいて焼く

 もしかしたら、料理の速さと美味さを効率よく鍛えようとするなら、軍隊の厨房に入るのが一番てっとりばやいのかも、と思わせる徴兵済みの韓国人の友人に、日曜、いわゆる韓国式お好み焼き、チヂミを教わる。
 材料は、約10枚分。
 ・タマネギ小×2個→千切り
 ・にんじん中×半分→千切り
 ・じゃがいも小×1個→千切り
 ・にら×1束→細切り?(まあ、食べやすい大きさで)
 聞いた限りでは、別に、この野菜が定番というわけではないよう。じゃがいもは粘りと風味、にんじんは色合いのために入れるらしい。
 タネは、卵×2個に塩(3つまみほど)、ビーフエキス(少々、かくし味)に水を入れて、小麦粉(600㌘くらい)を入れてかき混ぜる。
 水は固さを見ながら、入れていけば問題ない。問題はその固さだが、なんというか、ねばりはほとんどないくらい、言えば〝ゆるゆる〟でも差し支えない。泡立て器で混ぜたんだけど、持ち上げても、タネがほとんどついてこなく、先のほうについたのが、すぐ落ちるくらいでいいらしい。
 まぁ、初め固めかな?というくらいでつくっておいて、後で水を足して調整すればいい。そーいうアバウトな食い物だ、お好み焼きなんて。
 でも、チヂミは、あの辛味タレがあるから、チヂミである。「ヤンニョンチャン」というタレの作り方は、
 ・ネギ×4分の1本→微塵切り
 ・ニンニクペースト×小さじ1杯
 ・砂糖×大さじ山盛り1杯
 ・粉とうがらし×小さじ半杯
 ・味の素×1つまみ
 ・はちみつ×チューブからとろとろっと
 ・ゴマ油×とろっと
 ・醤油×味見しながら全体のベースになるようどぼどぼと
 同じくアバウトだが、まあ、調整はきくだろうから、よしとして欲しい。
 チヂミは、材料のでこぼこが分かるくらい薄くタネをひいて焼くので、3分もあればすぐ焼ける。あ、フライパンに敷く油は、コーン油使ってたけど、特に意味はないらしい(笑)。3枚も食べたところで、ネタ的に寂しいということで、スーパーでタコ、ホタテを仕入れて適当に切って焼く。白菜も入れて焼く。ようは、ナニいれたっていいってことだな。今回は6人でつついて食べたけど、小麦粉を1㌔くらい使えば10人分くらいまで楽に対応できるはず。
 さて、フライパン買ってくるか……。