5/9。

  • コミックビーム6月号
    • 新連載「芋虫」(丸尾末広ほか)
      • 「パノラマ島」に続き丸尾が手がける、言わずと知れた乱歩の原作。でも、ちゃんと読んだことはなかったりする(もう青空文庫に入ってるかしら)。しかしながら、伝え聞くところのモチーフは、この第1話で、余すところなく描き出してる印象。39ページの画が、「火吹山の魔法使い」の挿絵のように、素敵だ。
      • そうだな、素敵であって、奇異ではない。糸を引いてちぎれた耳も、蛇球のようにねじくれた腿肉の一部だったものも、「芋虫」のような第二関節から先だけの指も、みんな、素敵にreal。隣のページの1コマ目で、幾つもが旗めている、ロシアに勝ったことを祝す日の丸のほうが、よほど幻想めいて写る。「祝すべし/祝すべし/大いに祝すべし」。祝すべき負傷は、素敵にreal。奇異とは言わせない。
    • アベックパンチ」(タイム涼介
    • 新連載「びっくりまん」(いましろたかし
      • ……なんとも言えんな。
    • 大帝の剣」(渡海ほか)
    • 「ファイトじじいクラブ」(山本健太郎
      • 連載2話目。初回ではそんなにひっかからなかったんだけど、父方の祖父の「バックブロー」と、主人公のLING XIAOYUばりの掌底で、あーこれは見逃すべきでないと思ってちゃんと読み直したら、ちゃんと面白かった。あと、トガシ君が良い奴。
    • 「よみきりものの…」(竹本泉
      • たまーに、激可愛い娘が出てくるんだよな。そういう回。
    • 「まっしろけ」(竹谷州史
      • うあー、いい話で終わった。どうしようかと思う。
    • 「ウルトラヘブン」(小池桂一
      • いや、面白いんだけど、この人の作品を単行本じゃなく雑誌で読む場合は、一旦、頭のスイッチを切り替えないといけないので、ちょっとたいへん。
    • 「ドキドキかねひらんど」(金平守人
      • 自分は、事実を元にしていることを「売り文句」にされると途端に興味をなくす派。事実を元にしているほうが面白そうとかいう奴は、ノンフィクションやドキュメンタリー観ろ。観たくない? 観ろ。
    • 読者ページに、読者が読んでるビーム以外のマンガ誌は?のアンケート結果一覧。女性誌がほぼ見当たらない。あがってる中ではBE・LOVEとフラワーズの2誌のみ。エロティクスF女性誌じゃないし。
    • 最近、奥村編集長の「エレクトNo.1」が、営業がらみや企画がらみのものが多くなってきて、つまんない。
  • つぼみvol.2
    • 読切「つんぺろ」(裏次郎
      • 裏次郎の読切が載ったので、購入。もう、「沢口さん」を少年に脳内変換する。
    • 読切「∞遠点」(関谷あさみ
      • わかんねー、妹さんのココロが。
    • 「エビスさんとホテイさん」(きづきあきら+サトウナンキ)
      • クッキー焼いてるときの「ちーちゃん」の笑顔が、ページをめくると、素っ気無い横顔に変わって、またページをめくると、密かに真っ赤になってるという起伏ががが。あと、百合にも巨乳はいりますよね。
    • 読切「胸の炎」(宮内由香
      • おー、定番っぽい。距離感? 好きな娘の髪の毛に顔を埋めるのは簡単だけど、その先にはいけない/いってはいけない。初期ステータスは高いし普通はない特殊能力もあるけど、レベル制限の厳しいデミヒューマンみたいな。違うか。
    • 「コブリアワセ 下編」(宇河弘樹
      • お話に一切登場してこない、父親の立場になって読んじゃう(妄想しちゃう)なぁ。というか、そういうオトコ視点の伏線があると、読みやすい(妄想しやすい)ということか。
    • ナヲコ、カラーイラストだけなの?
    • あー。まとめて読むと単調になりがちだなぁと思うのは、どうしても、「女の子を好きになんかなっちゃって私どうしちゃったのかしら?」という、好きになった側の葛藤を、好きになった側の主観で描く、というスタイルが多くならざるをえなくなっているから、かしら。好きになられたことを気づいていない側の主観や、第三者視点で描いた作品も混ぜてもらうと、誌面がもっとバリエートしてくると思うんだけど。
  • 眠り姫のはぐはぐ1巻(小谷あたる
    • この人の描く話は、同人でも「シルフ」の話でも、出てくる大人の見識や振る舞いが、子供たちをむやみに慈しむだけでなく、成長に導く方向への意識を強くもっている点が、なんだかもどかしい反面、自制の凛々しさとでも言い表せる好感を抱かせる。……まぁ、子供たちが見てないところでは、かなり趣味的なことに励んでるんだけど。