アベが辞めても。

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議員としては評価していない議員の一人が、「アベとその取り巻きは今、不安でしょうがない」とスピーチした。
そのことについては素直にそうだろうと感じた。
不安だから共謀罪なんてものを求めるし、特定秘密保護法にはじまる一連の立法を次々に推し進めた。
不安の根っこにある猜疑を捨て去るなんてもうできない人間だ。
そんな人間をトップに掲げつづけられるわけがない。
だから、アベが辞める日はそう遠くないだろう。
少なくとも、来年秋の総裁選前の憲法改正国民投票なんてスケジュールを、アベが先頭に立ってかじ取りすることは99%ないだろう。


が、2日後に施行される共謀罪は残る。
共謀罪ができたからといって、すぐに世の中が変わるわけではない、とよく言われる。
それもその通りだろう。
けれども変わる。
人の意識の奥底に植えつけられるものが出てくる。
自分でも気づかないもの、あるいは意図的に見ないようにしようとするものが。
廃案、もしくは大掛かりな法改正が行われない限り、それが取り除かれることはない。
それがいつになるのか、1年後か10年後か30年後か。
生きているうちにその日を迎えらえるのか。
その日を1日でも早く来させるために何をできるか。
そのことについても常に、意識の奥底で煩悶し続けることになる。