スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(ジョージ・ルーカス監督)

 先々行上映をワーナーマイカルシネマズ 板橋で。ネット予約というものを初めて使った。クレカ決済で1,800円+手数料100円。チケット屋でいつも1,300円以下で済ませてる自分が、何でここまで奮発するかな。お祭り?
 家族向け映画館としてよく出来たつくり。柔らかい絨毯のような床、レストラン街と連結した広々明るいポップコーン売り場、そこここにバットマンやスーパーマンの等身大人形、ワーナー系のアニメキャラクターが上映前の説明を担当する。品川のメルシャンの映画館ほどではないが、勾配のある座席配置で前の人の頭も気にならない。かなりリラックス。映画に集中できた。


 エピソード1、2をまとめあげ、4、5、6に繋げるという位置づけになるため、この3に関する事前情報をまったく仕入れないようにしていた自分でも、ストーリー展開の意外性というのはやはり期待できなかったな、と。
 なんつーかな、アナキンが議長の人にうまいこと利用され過ぎですね。アレは思慮が足りない。ジェダイのクセに。たとえば、パドメが死ぬかもしれない予知夢とかも、シス方面の人がわざとそういうイメージを送ってるのかもしれないとか、そういう悪意の関与をめぐらせない。
 鑑賞中の心境としては終始、「アナキン! 後ろ! 後ろ!」。途中にダークサイドに陥らないで済むようなフラグがいくつも立ってるはずなのに、悪いほうへ悪いほうへ選択していってるような。アナキンの眼はストーリーが進むに連れて、据わった彫りの深いチンピラのような三白眼になっていくのに、そこにフラッシュバックで、とぼけた志村の顔が重なる。
 あー、ちょうどアレよ。ドリフのコントで、ディスコでよくある0.2秒ごとくらいについたり消えたりする照明を使った、服を脱いだり長介をボコにしたりするネタがあったよね。あんな感じ。

 狂言回し的な役目を担う人がいなくて、ストーリーが重かった。もちろん、上映前から言われてて流石に耳には入ってた、民主主義体制→専制体制への移行、という現実のアメリカばりの図式をやっているから、というのはあるんだけれど。


 あと、最後のほうのある山場で、アナキンにかけよるミニスカのパドメの、突き出た腹。ゾクっとした。というわけで、天王寺きつねファンも観とけ。



参考:「シスの復讐」日本公式サイト