同人誌は当然のようにカウントされていたよ!
アキバBlog(秋葉原ブログ)http://blog.livedoor.jp/geek/archives/6101558.html経由で、野村総研のリリースhttp://www.nri.co.jp/news/2004/040824.htmlを見ることができたので、さらに追記。
改めてみると、年間購入金額は、その分野のオタク市場規模をその分野のオタク人口で割ったものだった。
オタク人口というのは、例えばマンガなら、同人誌即売会の参加者数(同人誌がカウントされてた!)とか、マンガ雑誌の購読率(実売部数やアンケート返答率で見てるのか?)でみてるようだ。
で、マンガ分野でオタク層がつくる推計市場規模が1,000億円ってのは、どこから出したんだ?即売会での各ブースの売上とか、マンガ雑誌の部数の一部をどうにかやりくりして、出したのかもしれないけど、いまいちはっきりしない。アニメ、アイドル、ゲーム、PCとも、その分野でのリピート購入率をどこから求めて、重複をどうやって回避してるのか。自分は、ちょうど年間10万円分前後、主に家電量販店系でアニメDVDを買ってると思うけど、どこで、野村総研のリサーチ網にかかってるのか、皆目見当がつかない(笑)。
野村総研の商売相手がかかわってるマーケットにとってのオタク層の価値は、
「購買意欲が高いだけでなく、コミュニティー形成の核、次世代技術の革新の場、新商品の実験対象としての価値も高く、」
「近未来の商材を見極める意味で産業的視点からの期待される役割が大きい母集団である」
だと分かった。
でも、その顧客が知りたいのは、オタク層の「独自の価値観」(リリースから抜粋)に基づく消費行動と、「自己流の解釈」(同)に基づく創作活動の根っこ、なんだろうけど、そこまで公表資料では分析されてなかったのが残念ね。野村総研に分析の手段なんてないだろうけど。
とういか、分析されていたなら、それは、野村総研内に筋金入りのオタクがいる証拠だ。
そのあたり、「インストールしベンチマークが取れたら、翌週には中古ショップで売り抜け、次のパーツを物色する。」なんて組立PCマニアの説明がやけに詳しいんで、邪推しちゃいます。……けど、よく見たら、年間購入額がリッチ層で100万円の計算だ! そりゃ、掘り起こしにも余念がなくなりますわな。