ヤングマガジンアッパーズ 20号

 いよいよ19日発売の次号で休刊。でも、結構の数の連載が、話を締めにかかっては「いなくて」その去就を気にさせる。
 特に「SUGAR」は話の流れも中身もぶっちぎり。きたきたー。2ラウンド目のゴングと同時に対角コーナーのマコちゃんへ、「突進して大降りの右」を浴びせる凛。しかも「SUGAR」では珍しい見開き。ダウンさせられた初戦とまったく同じパンチを、相手に見舞ったことで、読者に復活を確信させる。上半身をありえない方向へねじった、往年の会長なみの変則パンチも飛び出して、マコちゃんをダウン。しかしマコちゃんの顔がそっくりそのままだし、マコバパパ劇場は、やっぱりイチロー親子だよなぁ。で、どの雑誌にうつるんですか?
 「強行」。うーん、〝囚人のジレンマ〟を核のネタにするのはいいんだけど、逃げた犯人がいつのまにかあっさり捕まったり、伴内刑事のカンが適当過ぎる印象がないか。3話でまとめるのは、消化不良だったか。
 「餓狼伝」。柔道チャンプ、淡白だなぁ。で、『次号「餓狼伝』新たな旅立ちへ!!」って、どの雑誌に(以略)。
 「やまとの羽根」。次号最終回。そこそこ面白かっただけに不遇だ。
 「RED」。単行本で最終回までまとめるかぁ。「ランペイジ」も、同じパターンかなぁ……。ほかに、「おとぎのまちのれな」「サムライダー」が単行本まで流れそう。
 「R-16」は、どっかうつりそう。
 椎名高志読みきり「蜘蛛巣姫」。前にやった短期集中連載とか読み切りを単行本化するのに、ページを埋める必要があったのか。サンデーで短期集中連載した超能力少女マンガは、久々にツボを押さえて面白かったのに。
 ほかのマンガは、次号で一応きちんと終了させてくれるみたい。いざ見てみると、「SUGAR」「餓狼伝」「R-16」の3本が、他誌か新創刊誌にうつりそうなだけかぁ。案外、少なかった印象。「SUGAR」は、同じ隔週刊誌のイブニングあたりにうつされそうな気もするが、「恋風」はもう終わるし、「SUGAR」一本のためにあの雑誌を買うことになるとしたら、えらくコストパフォーマンスが悪くなるな……。