祝「火吹き山」と「バルサス」が復刊

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 ゲームブック復刊の先鞭をつけた創土社剣社通信では、2冊の復刊は、扶桑社で企画が通る前にまず翻訳権を買い取ってしまった、と書いてあったファイティングファンタジーシリーズが、復刊のうわさが出てからいくとしつき、いよいよ新装版で登場。訳者も旧刊と同じ浅羽莢子氏。創土社のように、2段組だと、個人的にかなり読みづらい(他のパラグラフの文章が目に入りやすくなる)ので、1段組であることを期待。
 ところで、2冊のうちどちらを楽しみにするかといえば、「バルサス」。なんといっても「バルサス」。迷路としてつくられている感がどうしても出てくる「火吹き山」よりは、生活感のある「バルサス」のあの要塞の雰囲気が、なんとも言えずなごむ。
 怪物(モンスターではなく)の造形がオリジナリティに溢れてるのも「バルサス」。投げナイフで攻撃してくる円盤星人とか、空飛ぶ生首のガンジーとか。ネ○ミが苦手な双頭リザードマンのカラコルムとか。第1弾だから基本を抑えておく必要はあったと思うが、ゴブリン、ホブゴブ、オークばかりがうようようろついてた印象のある「火吹き山」よりは、怪物のイラストも見応えがあった。
 カラコルムの登場は、何かのワナか不意打ちでブラックアウトした主人公が目を覚ました牢屋の扉の向こうで見張り番をしてる、というのも記憶に残る。カレーの宿屋で目覚めたら手首にギロチンの紐が結び付けられていたときと同じくらい、そのシチュエーションにワクワクさせられた。
 さて、新装版表紙のヒドラは、魔法とアイテム、どっちの手段で倒すか?


 昔「バルサス」ファンだったけれど、もう手元には旧刊がないし、でも新装版発売まで待てないよう、という人は、あっしはレプレコーンのオシェイマスでさ!で連載してるリプレイ日記などもよろしいかと。