電撃帝王 5号

 季刊発行で、アニメ・ゲーム原作モノほぼ皆無。10年前の電撃大王。と思いながら、ひさびさに中村哲也が載った帝王を読む。

 「シンシアザミッション」で一部のマンガ読みの話題をさらった高遠るいが読み切りで登場、「SCAPE-GOD」。しかし絵柄の安定しないマンガ家だ。「シンシア〜」はところどころでCLAMP?という印象が残ったが、今回はほぼ八神健。207ページ以降の展開がなぜそうなるのかよくわからん。「シンシア〜」を描いた高遠にしては、無難にまとめようとしてるな、と。

 「キョウハクDOG's」。作者のしゃあは、ルームナンバーシリーズの挿絵の人。ヒロインの都合主義的な設定が、絵柄だけでカバーされる。可愛い。

 中村哲也「たつのこ」。なぜか「ドラゴンステーキ?」にクゥとエマが登場。それだけ。中身はなし。

 しらゆき昭士郎「はじめてのおにわばん」。猿がライターで火炎放射し、もみ上げからミサイルが飛び出し、メイドがパチキで猿をノックアウト。銅像の尻に刺さった剣に、オヤジの危機を察知する息子。半サイレントでまとめたギャグの秀作。次号も是非掲載を。

 袁藤沖人「ADELHEID」。今回もひねくれ女主人が料理人メイドをイヂメル?イヂメル?話。ほほえましくていいねぇ。



 しかし、こういう萌えだけを追求したようなマンガ雑誌は、立ち読みならともかく、購入するのは季刊ペースくらいで丁度いいわ。おなかいっぱいです。