今日の漫喫――山田と上條
「ヒトラー〜」をシネマライズ19:30の回を観に、19:00に着くと(日曜のその回だけ1,000円)、30人の立ち見待ちがすでにおり、とって返してそのまま漫喫。「絶望に効くクスリ①〜④」と「SEX新装版①〜⑦」。
山田玲司の批判の矛先はまだ、国家や政策や事件や〜問題といった、マクロな対象にとどまっているのを確認。個人や何かの主義、イデオロギー、団体を具体的に扱うようになるには、まだ時間が必要なよう。つまり、まだ「ポストよしりん」と言うのは尚早。
だが、よしりん×田原が掲載されている田原総一郎責任編集「オフレコ! Vol.1」で、BSE問題を内田誠に聞いている山田のマンガがいっしょに掲載されているのは、たまたまではないだろう。よしりんが薬害エイズ追求から国民国家の問題に移行していったように、グリーンピースに傾倒する山田が、仮にBSEのような国策に大きく左右される問題に本腰で取り組んでいくつもりなら、今のような市井に近い人々や文化人へのインタビューから、政府中枢に近い人への接触は否応なしに必要になってくるんだろう。で、そーいう権力を行使する力をもった人間に山田がどういうスタンスで切り込んでいくのか、それは非常に興味があるところだ。
「SEX」の新装版2巻に、ゲームセンターでゲームに熱中するカホにツレの男が「プレステ買えば?」と言う、88年の連載時としてありえないセリフがあって、元はいったいなんと言っていたのかが気になってしょうがない。後の巻では、ユキのセリフにファミコンとあったので、そーいった権利関係ではないだろう。
メガドラとかPCエンジンとかアタリジャガーとかカセットビジョンとかツインファミコンとかをプレステに置き換えたんではなくて、まったく別のセリフが入っていたのかもしれない。アマゾンレビュー(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091531822/249-5980718-5089941)を読むと、色盲発言にも修正が入ってるらしい(つーか、MS-IMEは“しきもう”が単語として入ってないのな。)。
まぁ、上條本人が納得してんなら、それでもいいんだけどさ。