週刊○○が自己破産

　「新文化」ニュースフラッシュより。24日付けで破産申請を受理されたとのこと。

帝国データバンクによると、負債は約55億6000万円。同社は2001年4月創刊の「週刊デル・プラド　カーコレクション」を皮切りにパートワーク（分冊百科）を専門に刊行してきたが、販売を代行していた扶桑社が債務不履行を理由に11月5日付で契約を解除していた。

　
　発行元がつぶれたことで、販売契約していた扶桑社のサイトでは「読者の皆様へ」として、途中だったシリーズの発売中止を報告している。ちなみに、帰ってきた　炎の営業日誌（11/11）では、発行中止の報告を受けて書店の人が怒っていた。

　全部集めてナンボのコレクションアイテムが、途中で発売打ち切りって、非常に稀なケースのような気がするが、もしこれで「全部出せ！」って訴訟を起こす人がいたら、そっちのほうが稀というか、そこまで熱心に集めてる人がいるのかどうかが一つ。
　それに、この手のシリーズは、最初だけ半額程度で出しておいて、あとは、1,000円前後もするようなものを、毎月、毎週買い続けなきゃいけないわけで、1巻目の実売数が最終巻でどこまで落ち込むのか、いったいコレクション達成率のほどは、どれくらいのもんなのか。
　そのあたりの熱の冷め方の具合で、各シリーズ後半の売上が落ちたことが55億円も負債を抱えた理由に関係していそう。まぁ、本業以外の部分で金回りの都合がつかなかったのかもしれないけど。

　あと、この手のコレクションで、10数巻を過ぎたあたりから購入意欲の大部分を支えているだろう「ささやかな達成感」に、翻弄され過ぎるのはやっぱりよくないよね（ささやかな達成感をネットに書き連ねて、自己増幅を図ろうとするところも）。つまり自分的には、「テクノライズ」のＤＶＤは別に全巻揃えなくてもよかったんじゃないか、という反省を込めてだ。