子どもを守ろう どうする性犯罪対策 愛知県警の試み 

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20050208/ftu_____kur_____000.shtml

愛知県警は、悪質な性犯罪事件の容疑者の顔写真を積極的に公表している。昨年二月から、逮捕発表時にマスコミを通じて公表した顔写真はすでに十一人にのぼる。

容疑者の顔写真について全国の警察は、重大事犯などを除き原則公表しない。そうした中、愛知県警が性犯罪容疑者を公表するのは「被害者や地域の不安解消」という。
舘次長は「幼少女を狙った連続犯などの場合、地域を大きな不安に陥れるだけに安心につながる。また同一の犯人による被害の届け出を促す狙いもある」と話す。

容疑者の顔写真を公表することで「『警察がきちんと対応してくれた』と、(被害者の)症状が軽くなることもある」と言う。

顔写真を公表した容疑者は逮捕後の調べで余罪が、多くて十件以上、平均で五、六件ある「常習犯」だった。
「出来心で、という例もないわけではないが、性犯罪者の多くは犯行を繰り返す。それが捜査現場の実感です」。舘次長はそう言い切った。

 
 あー、なるほど、現状でも顔写真という手があったか。被害者の精神的被害・後遺症が、そういった情報公開でほんとうに癒されるという方向だけに働くものなのかどうかは、ちょっと疑問。じゃあ具体的にマイナス方向に働くケースは、というとうまく出てこないが、それでまた改めて精神に負担がかかっていく被害者もいるような気がする。
 あと、軽犯罪、重大犯罪という区分けをするとして、そのライン上で性犯罪をどこにも位置づけらない、「被害者や地域の不安解消」が切実な課題になるほど異質な犯罪として、重いでも軽いでもない性犯罪は性犯罪として対処するという考え方が、どこからくるものなのか。卑劣だから? 動物的欲求に近いから?