46日目。続ガス。



今日は、


41日目。LNGプーチンカタールシェールガス
http://d.hatena.ne.jp/bullet/20110420


の続きです。





豪首相 LNG輸出増で支援へ NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110422/t10015495841000.html

日本を訪れているオーストラリアのギラード首相が、22日、都内でNHKのインタビューに応じ、大震災を受けて電力不足が懸念される日本を支援するため、火力発電に使われるLNG=液化天然ガスの輸出を増やしていく考えを示しました。

オーストラリアのLNG輸出は、既存分と合わせて増産分の追加も。


<視点>東電の代替発電はLNGに、パイプライン検討も(1)/ 株式NEWS /モーニングスター
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=477533

一方、石油火力発電、LNG火力発電は基幹電源と季節の需要増用、突発的な需要増用の電源と位置づけてきた。特に、LNG火力発電はガスタービンを使用しており、ジェット機のエンジン同様に、始動・停止、出力変動が簡単に調節可能で、1日でも1シーズンでも電力需要の変動に対応できるため、需要の変動に合わせて稼働してきた。
そのうえ、原子力や石炭火力はプラント・コストが高い半面、燃料費が安いのに対し、LNG火力や石油火力はプラント・コストが相対的に安いが燃料費が高いため、電力の変動需要分はLNG火力などで対応した方が経済合理的だという理由もある。資源エネルギー庁の08年末のデータによれば、東電の火力発電所稼働率は、LNG66%、石油29%、石炭4%となっている。
福島原発事故で発電量が減少し、原子力発電の安全性が揺らいでいる現在、東電は前述のように石炭、石油、LNGと総動員で電力供給を行う方針だが、それでも不足する分を補うため、新電源が必要になる。LNG火力発電は、敷地さえ確保できれば、最短で数カ月で新設が可能で稼働できる。
福島原発の発電能力は約900万キロワット。夏季の最大電力予測と供給力の差は300万キロワット。つまり、100万キロワットのLNG火力発電があと3基必要になるということだ。

LNGを原料とする火力発電は、数ヶ月で準備が可能。すげー。ユニット工法か。


東京電力川崎火力発電所内に12.8万kWのガスタービンを増設 - 家電Watch
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20110422_441611.html

このガスタービンは、大井火力に設置されるのと同様に、タイのEGAT社より無償提供された。運転開始は、2011年8月の予定。ガスタービン発電設備は、天然ガス(LNG)燃料としている。東京電力は、21日も大井火力発電所にEGAT社より無償提供されたガスタービンの設置を発表するなど、夏の電力需要増大に向けて、電源の緊急設置を進めている。

前に話題になったタイからの発電ユニットが到着。稼動は8月とのことなので4ヶ月前後で設置が完了する。


米国:原発「冬の時代」 建設計画ほぼ停止 「シェールガス」に注目 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20110424ddm008030080000c.html

ところが、福島原発の事故に加えて、ここ数年、埋蔵量豊富なシェールガスの掘削技術の進化で「電力各社の原発への熱意は急速に冷めている」(米電力業界アナリスト)という。
シェールガスの推定埋蔵量は米国だけで米国内の消費量の30年分を超えると言われている。価格も安価で「短期的には原子力より天然ガス」(ローCEO)とコスト面からも原発への逆風は強まっている。福島第1原発の事故が重なったことで、米国内では「原発事業者にとっては冬の時代に入った」(日系電力会社幹部)との見方も出ている。

例のシェールガス
前回は、燃料としての埋蔵量とコストにしか視点が向いてなかったが、やはりというか、環境破壊があった。


YouTube - GASLAND Trailer 2010

2010年の米サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で審査員特別賞を受賞した「ガスランド」。
ラスト近くで、蛇口から出るガス交じりの水に火がつく。
採掘方法は、シェールガスを含む岩石の地層に、細い細い穴を掘って、そこを爆破。瓦礫の山からガスを精製する。やがては地盤が脆くなり、地震を誘発する可能性も。
日本では地震+津波原発が爆発したが、アメリカでは将来、ガス採掘で地震が起きる可能性が生じている。


BS世界のドキュメンタリー ガスランド 〜アメリカ 水汚染の実態〜 前編
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101213.html

デラウェア河上流の森は、ニューヨーク州ペンシルベニア州に飲料水を供給する大水源地帯だ。そこに暮らすジョシュの家に、地元のガス開発会社から、土地を借り受けたいという手紙が届いた。約8ヘクタールの私有地の鉱業権と引き換えに、10万ドルの報奨金をもらえるという好条件だ。
いまアメリカでは、従来は採算が合わないとされてきた「シェールガス」と呼ばれる、新しいタイプの天然ガスの生産が急増中だ。採掘には、地下に高圧大量の特殊溶液を注入し、岩石層に亀裂を生じさせる「フラクチャリング(水圧破砕)」という方法が用いられる。
うまい話には裏があるはずと、ジョシュはハンディカメラを片手に、すでに自分の土地にガス井を掘った人々を訪ねる取材の旅に出る。そこで見たのは、飲み水の着色や異臭はもとより、家庭の蛇口から出る水が燃えるという異常な事態だった。不安と怒りを訴える住民たち。しかしアメリ環境保護局は、この件に関し一切の調査を行っていない。その理由とはいったい?

BSで放送済み。


Gasland: A film by Josh Fox
http://www.gaslandthemovie.com/
公式サイト。


Dailymotion - GASLAND - une video
http://www.dailymotion.com/video/xhfvhy_gasland_news
Dailymotion - GasLand 2 - une video
http://www.dailymotion.com/video/xgm3tw_gasland-2_lifestyle
勝手にアップされた本編。フランス語字幕付き。


関東平野南部の地下に埋蔵される天然ガス / 産総研 地質調査総合センター / Geological Survey of Japan, AIST
http://www.gsj.jp/Gtop/topics/gas/index.html
関東の地下の天然ガス採掘は、ガス交じりの地下水をくみ上げすぎて地盤が脆くなる可能性を考慮して、一定の歯止めがかけられている。
が、地下水をくみ上げていた渋谷のスパで天然ガスに引火、爆発して死亡者が出る事故が起きたことがある(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%96%BD%E8%A8%AD%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85)。