ヤングガンガン 13号
今号になってやっとグラビア効果を実感。
秋葉原北西の「かつ進」へとんかつ定食(850円)を食しに行く途中で寄ったセブンイレブンで、金髪、耳たぶに赤ペン、ニッカポッカの兄ちゃんが、本誌を掴んだ後、数瞬考えた風にしてから、そのままレジへ。
ほぼ確実に毎号の愛読者ではないと思われたため、アイドルグラビア、あるいは表紙の浜田 翔子買い。
アイドルの固定ファン、また一見新規読者を取り込むのに、グラビアは、やはり有効なのだろう。
そういえば、前号から始まった「死がふたりを分かつまで」と、今号から始まる「ドラゴンズヘブン」、次号からの猫井ヤスユキ新連載の3本は、なんというか、ストリート系の雰囲気がある(猫井はイメージイラストだけだが)。創刊当初に揃えてきたガンガン作家系の連載陣からは、異なる路線だ。ニッカポッカの兄ちゃんも、なんとか取り込めないこともないかもしれない。
創刊から半年経つ。まだ方向性を探ってる段階だから、なんていう、いつまでたっても若手を自称するお笑いのようなことは言ってられないし、読者層のデータもそろそろまとまってきたことだろう。狙いを定めてきた感はある。
別に、それが個人的にどうこういうのはない。単にマンガとして面白いかどうか、それをもって読んでいくだけだ。
そう、コミックになってから読んでどうこうじゃなく、毎号の掲載分がその号の勢いとか雰囲気のなかで、どう面白かったか。
そう考えると、ほんとに単純に思うのは、柱になる、あるいはなりかかってるような連載が、まだないんだよなぁ。
別にコミックラッシュのように、むりくりアニメ化なんてのも、いらないけどさ。
集中連載から昇格。巻頭カラー「ドラゴンズヘブン」。
「あの人は龍だよ」「渋谷のストリートには本物の龍が棲んでるんだ」。なるほど、ヤンマガのカリスマ不良モノを、ストリート系仕置きモノにお色直ししてますね。現実離れしてくる分、一般人にガソリンを撒いて着火しても、それほどヤバい感はかもしません。話がなんか大雑把なので、気軽に読む分にはアリです。
あと、関係ないですが「もやしもん」読んでから、一日一度は「かもすぞ」とか「かもしてる」とか使わないと気がすみません。
「死がふたりを分かつまで」。
気まぐれで助けたのかよ……。で、いくらも経たないうちにまた包囲網に出会ったときには、その前には「名乗るつもりはない」と教えなかった自分の名前を教えて、勇んで突破にかかる。気分屋過ぎだ。原作付きのマンガは、こんなんばっかりか。
こちらも原作付き「黒神」。
前回の感想では、「話が進まなかった」なんてことを書いてたわけだが。……まさか登場したばっかりの幼女が、次の号でこんな扱いになるなんて思いもしないや。
そーいう分かりにくい伏線をうがっていくと、今回ひさびさに出てきたゲームプロデューサーも、一癖二癖あると見ていいのかな。
「すもももももも」。
チュンリーの垂直ジャンプ大キックでヒカルのおいたをプチプチしていく早苗が面白い。コミック発売の影響で萌え方面が強調されがちだが、小ネタのギャグもなかなかよい。
「荒川アンダーザブリッジ」。
こういう言い方はあまりしたくないのだが、ニノの出番がない→恋愛要素が消える→お笑いサブキャラが活躍→面白度アップ、なんですわ、自分は。34話の最後の大ゴマオチとか、ひさびさに笑おうと準備しないで、吹き出したからなぁ。
ところで、サイン会200人は見込み過ぎじゃないか……。なーんて。
「戦線スパイクヒルズ」。
せーしゅんだぁ。あー、ひさびさに青いマンガを読んでる。91年のアキバ駅にはまだエレベーターはなかったんだろうなぁ。胸の奥がむずがゆい。
「バンブーブレイド」。
まっすぐサヤが、見てて壮快。ダブルヒロインでもいいんじゃないか。練習試合の相手の他行女子5人組が初お目見え。あー、こっちの5人組みほうが性根が曲がってなさそうに見えて、応援したくなる。
「OPEN! メイディーズ・カフェ」。
えーと、日曜にアキバにモニターを買いにいったとき、初めてメイリッシュとか言う看板が出てる前を通ったんですよ。昼の3時頃。二階の店に続く階段のところに10人くらい列をなしてるんですよ。なんかね、ご苦労だな、ってのが第1印象でね。それ以外、別に印象も何もないんですけどね。これ、感想じゃないですね。
「マンホール」。
プレリュードが終わり、マンホールの蓋が開く。雰囲気、静かにまとめてきた。安定。
「ニコイチ」。
父親話がやっと。ちょっといい話にまとめてきて、素直に読めた。
最後に。次号の巻末グラビアは、中川 翔子だぞっと。