コミックRIN 19号


 あまり豊漁ではなく。先月号のほうが読めたか。関谷あさみ、が載ってないと魅力が1/4ほど減。下に上げた作品以外は、筋立てが単調で。……って、エロマンガの感想でそーいうことをつぶやくのは、本末転倒というか語るに落ちるというか、指摘するところを間違えているような不安が忍び寄る。でも、なんか一工夫欲しいでしょ! やっぱ。





「悪魔のささやき」(水島空彦

 淡いライトな、擦れていくような、原稿に染み込んで消えていきかねない絵柄は、正直、自分のエロのニーズに応えてきてくれなかった。
 が。やはり、描きようによってこうも違ってくるもんなんですな。正義感に溢れ、デジカメで犯罪現場の証拠を押さえようとしていた小学生が返り討ち。裸にランドセルで前と後ろから。そんなダークなシチュエーションと絵柄とのギャップ。少女の淡さが、背負ったランドセルをありえないほど硬質に、あたかも拷問具にさえ錯覚させる。ゆるいエロより、今後はこちらの路線も織り交ぜて。


「えっちな関係」(LEE)

①ストーリー途中までは定番のソックス足コキ(ふーん)

②ナイペタで体全体を押しつけながら擦り擦り(ほぅ)

③射精でぐったり兄の足の間で正座のまま自慰(おぅ)

 挿入はなし。ちょと新鮮な流れ。②のト書きは感触に打ち震える兄の心の独白で、③からナイチチテクニックを誇らしげる妹の独白に切り替わる。このスイッチによる二段構えの流れが、二人の甘い時間を体感で延長させるようで、後を引く心地よい手触り。131Pの下段コマの「えっへん」のポーズが、かなり。


「おねえちゃんとぼく」(邪武丸

 無表情姉と混乱するとあたふたな弟。眉間に暗い影をつけたまま自慰後の弟の手をそっと受け取るシーンでうまく波を高めた。結ばれて初めて見せた、姉笑顔でキメ。さわやか。


「ふんわり妹抱き枕」(山本雲居

 この作家は、感じてるのか感じてないのか定かでないようでいて感じてるんだろうなぁと妄想させる少女の表情に優れて長けている。今回の話でも遺憾なく発揮。寝ぼけて兄のベッドにもぐりこんできた妹を、寝ぼけたまま横後背位で。もともと動的な作画はあまり得意な人ではないが、動きづらいふとんの中の行為のじれったさを、うまくエロスに還元している。ギシギシ言わせてる最中、何気に妹の髪をすーはーする兄の様など、局部の摩擦を大きくできないもどかしさをよく表してる。
 ……そんなマジメに語るとこか。